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玄能(玄翁)の柄の緩み

玄能(玄翁)の柄はヒツに合わせて一回り大きく削ります。そして、柄を叩き込む時に木殺しされながら入る様に、ヒツの手前内側にヤスリがけして面取りし、きつく叩き込むのですがそれでも緩みます。
当方でお客様からの依頼で柄入れした品でも、乾燥した玄能(玄翁)柄を使いきつく仕込んでも、使えばジワジワ緩みます。
避けられない緩みは対処するしかありません、緩んだ時の原因と対処法は下記のようになります。

緩む原因

玄能(玄翁)を買って使用する環境下になると、きつく入れても更に乾燥が進みます。 いくら強く入れても叩く衝撃で緩む事は原因としてなかなか避けられません。 全体に錆止めのクリヤラッカーが塗ってある場合、ヒツの穴の中は滑りやすくなります。 安価な品の中にはヒツの精度が高くなく緩みやすい場合もあります。

緩みの対処法

まずは玄能(玄翁)を使う前に安全のため緩みを確認し、緩んでいたら柄尻を叩いて玄能の頭を柄の中に戻します。私が使う玄能でもジワジワと緩んできますので、使用中でも緩みかけていたら、作業台に柄尻を叩きつけて戻して対処します。 直ぐに対応できる方法です。


柄の頭に水を湿します、ヒツに入った部分は木殺しになって絞られています。ヒツに入れたままでその部分をふやかし厚みを戻すのです。
以前、人伝に私の耳に入って来た話ですが、私が玄翁を水にザブンとくぐらせると言ったと言う話を聞きましたが、そんな事はいたしません。人伝に入った話は変化しながら伝わるものです。
又、長年にわたり頭を油で拭いていた場合、水が染み込み難い場合があります。


緩い時や、緩んだ時はクサビを入れる。一番この方法が緩む事は少ないのです。しかし、柄を入れる季節によっては湿度が高い時に入れた柄は乾燥する時期に緩みます。そんな時は、クサビを釘〆などで更にきつく沈めたりして緩みに対処します。

ヒツの両端にハガキなど紙を挟んできつくする方法もあります、玄能(玄翁)鍛冶の浩樹さんのサイトでも紹介されています 。


予防として

画像は当店で在庫している玄能(玄翁)柄で赤丸で囲んだ部分です、矢印はエアコンの吹き出し口です、営業日は基本的にエアコンを使って、乾燥が進む様にしています。

玄能の管理

管理、柄の入れ方、緩みは大工道具の玄能のページ一番下をご覧く下さい。無理な使用は破損原因になります。

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