立鉋ではできない内丸鉋の調整を紹介、あるものを使い理論的、効率的に行う調整方法。
厄介なのが局面の刃先と台の局面を合わせる作業、理論的に考えると刃と台が平行になればよいので、下記に書くサンドペーパーを効率的に使う方法が有効です。
当店の内丸鉋の場合、刃が下面に出た状態は、未調整の場合は下記の画像の様になることが多いです。
又、前後方向も下刃定規を当ててみると、刃口付近に隙間がありますので、台の前後方向も削って調整する必要があります。
刃先の曲面と下面を平行に調整するのですが、台直鉋では調整できません。同じRの外丸鉋を使うと言う方法もありますが、それを手元に揃えるのも手間ですね。
台を直すか、刃を研ぐかですが、Rは若干なら数値的に違いがあってもその役目を果たす削りはできます。
理論的に考えれば、内丸鉋で削った木材の表面の曲面は、綺麗に両端まで削れれば、刃先と曲面は同じになります。
刃先と曲面は同じであれば、その表面は平行になっていますので、内丸鉋の削れる幅より少し広いぐらいの角材を用意します。これを削って調整用のR棒を作ります。
長さは長めの方が効率的に削れますので、作業時間も短縮できますし。後で隙き取り様にR棒を切り離しても、残りの長さで効率よく調整きます。
内丸鉋は平鉋と同じように、下端を台頭側と台尻側の隙取りを行います。無論下端は凹んでいますので、台直し鉋は使用して調整はできません。
台直鉋は使用できませんが、全体を削ったR棒をここでも使用すると隙取りを上手く調整できます。
刃を出して状態を確認します、画像はちょっと右側が多く出ていますが、刃を横から叩けば完全に合うように調整できます、画像撮影の確認が悪くてこの画像しかありませんでしたが、この方法で調整ができることはご理解頂けると思います。
Copyright (C)1999〜 大工道具の曼陀羅屋
All rights Reserved