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大工道具鍛冶紀行

鍛冶屋4人

曼陀羅屋のサイトを見てい方は製作の過程や工場を見る事ができない事と思いますので、私が訪ねあるいた大工道具を作る鍛冶屋さんや職人さんをここで紹介していきます。

日本にある大工道具産地は新潟県の三条や与板、兵庫県三木市(播州)と東京になります、どの産地も武将がおいた刀鍛冶から発達した道具産地なのです。

東京は意外と思われますが江戸幕府が開かれそこに刀匠や他の鍛冶屋も集まりました。
多くの火事や地震、それに第二次世界大戦などで何度も壊れた町が再建され、木材と共に大工道具が必要だったのです。
現在では産地としては消滅しましたが、昭和中期は東京道具とも呼ばれました。

訪れた鍛冶屋さんは、鉋でも鑿でも作り方に決まった工程がある中にも、こだわりなど個性があり興味深く拝見しました。そんな私の訪問記です。

播州の鍛冶屋と職人

播州産の大工道具は、兵庫県三木市を中心に作られています。現在大工道具が衰退する中、播州も例外ではありませんが、新潟よりも残っている鍛冶屋が多く若手も頑張っています。
播州の製品は、「三木金物祭り」、「鍛冶でっせ」などの地元のイベントで見る事が出来ます。

千代鶴貞秀の鉋

播州三木の鉋鍛冶で三代目千代鶴貞秀を襲名、古典的な炭による火造りと焼き入れをし、変わる事のない手法で伝統を受け継いでいる鉋。

大内鑿製作所

播州三木の鑿鍛冶で柏の刻印が入る鑿は変わる事無く今に続く家柄、削ろう会に出かけると鑿が並べてあり、必ず会えますので声をかけると色々と勉強になることを教わる事も出来ます。

新潟の鍛冶屋と職人

現在新潟の三条と与板では後継者不足が深刻で銘工と言われた高い技術の鍛冶屋さんでも例外ではない。
私は新潟の各産地には、数年おきに訪れお付き合いのある鍛冶屋さんを問屋さんにお願いして同行して頂いています、鍛冶屋、台屋、研ぎ屋さん、柄屋さんなどです。

大工道具の鑿鍛冶、田斎

大工道具鍛冶、田斎鑿

大工道具を作る鍛冶屋が昔から多くいる新潟県三条市、その三条を代表する鍛冶屋の一人。鑿鍛冶田斎、親子で鑿を中心として鉋、小刀、釘〆などの大工道具を作っています。

馬場正行

玄能鍛冶馬場正行

氏は玄能を作って40年あまり、師匠はあの有名な玄能鍛冶の長谷川幸三郎氏。現在では鋼付きの玄能を量産できる二人のうちの一人になってしまいました。
玄能の他に小刀から鉋まで作る大工道具の鍛冶でもあり、作り出す作品には使う時に分る力強い耐久力があり、本人の言葉や作業風景から伝わってきます。

水野清介

新潟の伝統工芸氏の一人でもり鉋からナイフまで幅広く製作する鍛冶屋さん。削ろう会の会場でも毎回見かける方です。削ろう会の会報でも知足鉋などが紹介されました。掲載の画像は鉋の成形の画像で邪魔にならないようにそっと後ろからシャッターを押しました。
作業場の表には鉋の地金が山のように置いてあります、鍛冶屋さんの仕事を知らない方は、くず鉄に見えるかもしれませんが貴重な鉋に適した地金何なのです。

小森小鉋製作所

小森さんの作業場は与板の商店街がらちょっと入った所にあります、大工道具の中でも鉋専門の鍛冶屋さんで特に小鉋を中心に製作されています。
こちらは表から見るとっ鉋鍛冶屋さんとは分りませんが、裏手にまわるとタン!タン!タン!とスプリングハンマーが鉄を叩く音が聞こえてきます。中では三人の方が作業していましたので、スプリングハンマーとグラインダーが鉋を削る音が聞こえてきます。

台屋安兵衛

安兵衛さんの作業場は三条の町の中にあります。ご自宅の横に作業場あり、ほとんど手作業で鉋台を作っておられます。機械が無かった頃はすべて手作りなのです、つまり機械を使わず鉋は作る事ができる構造なのです。
安兵衛さんのところでは手作業で作るため機械はほとんどありません、手作業は非効率的ですが微妙に違う鍛冶屋の作る刃物にも、きっちりと仕込まれた道具に仕上がります。
背中さみしそうに見えますが、まったくそんな事は無く色々な深いお話ができました。

重房

重房事、飯塚さんには二人の跡継ぎがおられます、大工道具の業界では後を継ぐ方が少なく一番の悩みなのですが息子さん二人が後を継がれています。特徴は全て一から作る手打ちの庖丁で、小刀や槍鉋などの大工道具も作られています。
3度訪問し作業は研ぎを見せて頂きました、最終の研ぎには当店の純三河白名倉をご愛用頂き、プロにも通用する天然砥石です。次回は是非とも鍛冶場で火造りを拝見したと思います。

元寿舟弘

舟弘さんは新潟の与板の鍛冶屋、大工道具の産地と言えば、与板、三木が頭に浮かび、水野さんや小森さんなど大工道具を作る鍛冶屋さんが多く住んでいるところです。
伺ったのはこれで、、、になります。いつだったか、せっかく来たんだからと炉に火を入れて鑿の地金と鋼の鍛接の実演を見せて頂き、その後は試し使いを見せて頂いたり。その次伺った時にはヤスリがけ、毎回勉強させていただいています。毎回うかがう時は信頼できる問屋さんと同行して頂いています。



大工道具の曼陀羅屋について

店主は建具職人歴12年修行し独立して 無垢の家具製作と大工道具の販売の 二足のワラジを履いて25年以上になります。 長崎県佐世保市に実店舗を構え、ご来店の際には商品を手に取ってお買い求めできるようにしております。

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