一般的な槍鉋は、槍鉋の研ぎ面が曲面になっており、普通の鉋のように平面の砥石で研げません。又、出刃包丁のように凸面になった研ぎ面の槍鉋は、砥石に当てる刃の位置を少しづつ変えて研がなければならず刃先全体を一気に研ぐ事ができず、刃を研ぐのに時間がかかります。
この槍鉋は普通の鉋のように刃先から刃の元まで、研ぎ面が密着するために普通の鉋を研ぐ感覚で研ぐ事ができ、鉋を使う方なら難しくなく誰でも研げる槍鉋です、普通の鉋のように裏が切れても、叩き出しする必要もなく、裏付けも楽です。
この平面砥石に密着するタイプの槍鉋は昔からある訳ではなく、削ろう会会報などに出筆されている松田豊氏により考案されたもので、今では奈良、京都の仏閣を修復する大工さんたちにも、このタイプを多く使っておられます。
この槍鉋も、松田豊氏ご本人からに頂いた木型を元に型が起こされています、木型の起こし方は独特で先に外形を決めるのではなく、刃の巾、長さなどを決め反りの具合で外形が決まる木型作りがなされています。
画像は柄が付いておりますが柄無のお渡しです、柄付ご希望の場合は別料金で製作柄入れ致します。
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