木工ヤスリ
曼陀羅屋店主も使い続けている愛用の木工ヤスリです。真っ直ぐ使うと表面に筋を残さない独特の形状はこのヤスリだけです。
木工、全般、家具作り、鉋台打ちの鑿で掘った後から表馴染みを付ける前の段階、楽器製作まで使えます。
他にない独特の形状の刃先は鋭い先端が刃物のように木を削ります。削りくずが粉と言うより、小刀や、鉋で削った屑に近いです。
自分も長く使っていますが、寿命はかなり長く使えます、柔らかい樹種よりも、どちらかと言えば硬い木の方が表面が綺麗で、他の木工ヤスリのように真っ直ぐ動かすと筋が立ったりすることはありません。
錆びも起こりにくく削る木を汚す事もありません。木工ヤスリの表面は使い続けても画像のように銀色に輝いています。
新しいうちは、利きが良すぎるくらいで、使い始めは片面は使わず、ある程度使ってから使っていない反対側を使い、切れ味を使い分けても良いでしょう。使い方、目詰まりの取り方についてはページ下をご覧ください
表示価格は税込です。
200mm細目
長さは200ミリの細目の造形用で、鉋である程度削った後ストロークを長く使い効率的な造形に使います。
お薦めは万能な平の200ミリで、この木工ヤスリの良さを体感できます。使用頻度が一番高い品です。
上記と同じく200mmで、平では当たらない凹面の強い湾曲を削る時使います。上記と同じく主に荒く鉋で削った後の造形用として使います。ヤスリ面は片面のみです。
100mm極細目
長さ100ミリは極細で平と半丸は、巾も200より狭い半分の10ミリ巾で仕上げ用に使います。この後にサンドペーパーなどで生地を完成させます。持ち手は弾力性のある滑らない樹脂製の柄が付いています。
長さ100mmの細目で削った後に使います。極細目はほぼ傷が消えるほどです。仕上げとして使うのでストロークは短くて良いので、長さはヤスリ部分が100ミリ、幅10ミリです。
長さ100mmで、細目より小さい極細目とし、仕上げ削りに向く、小さいピッチのヤスリ目になっています。小物の削りにも向く大きさです。
長さ100mm、巾が狭く同じ幅で根元までヤスリ目が付いています。溝の中などの狭い部分の削りに適しています。
長さ100mmで、先端が細く、根本が太い楔型をしています、狭くり抜いた内側などを仕上げるのに適します。
木工ヤスリの使い方の例
使い方の例として玄能の柄を削っています。緩く湾曲した柄をを三次元曲面に削り出します。
youtubeの方にこの木工ヤスリを使いハンドルを削る作業の動画を乗せています。
仕上げの鉋がけ一歩てまえなので、全体的に軽く削っています。玄能柄を削る時の当て方などが分かります。
当て方
- この場合ですが、木工ヤスリの当て方木に直角に当てるのではなく、木目に平行に近いように当てます。前後に動かしながら、同時に回転させながら削ります。
- 歪に出っ張った部分だけを確実に削ります。この当て方なら、歪に凸の部分が当たる力も強く、逆に凹の部分は絶対に削れません。
- 出っ張った部分は先に早く削れ、木工ヤスリが全体に当たるようになると削れるスピードは必然的に落ちますので、スムーズな曲面になった時のタイミングは見つけやすいのです。
- 画像のように先を当てて固定すると加工品が動かず綺麗に削れます。
- 宙に持って使った場合、加工材まで前後に動き不安定になります、それではいくら上手に当てても、効率が悪くなりますね。
緩やかなカーブ
- 同じ方向で当てると左右対称に削れやすく、浅い角度から先端までを見ると左右が揃っているのが分かる。削る時はこの角度で左右を観察します。
- この木工ヤスリなら凹面の緩い湾曲したカーブも歪な部分がなく仕上がります。
- このように凹んだ部分を効率よく削るには緩やかに曲げて反らせる事も出来ます、一般的なヤスリは硬くて反りません、無理やりカーブを付けるとポキリと折れてしまいますが、この品では曲げて緩やかなカーブを付ける事が出来ます。
こんなところにも役立ちます
- 曲面の終わり、角がある面とのつながりも左右対称が合わせやすい、これが鉋よりも簡単にできるし、毛羽たちも起こらない。逆目で削っても裏金の利いた鉋で削るのと同じように逆目は起こらない。
- 先端の長方形の部分は、その4方の側面が平らになって入なければならないが、反り鉋で削った後をこの木工ヤスリで削ると平面になりやすい。ヒツに入るこの部分の造形は丁寧に。
目詰まりの取り方
- エアダスターで取る
- コンプレッサーをお持ちの方は、エアダスターを吹き付けると目詰まりは取れます。
- 消しゴムを使う
- 消しゴムを使い、ヤスリに対して直角に消しゴムを動かすと良いです。消しゴムの消耗は早いです。
- 歯ブラシを使う
- 使い古しでも良い、ヤスリの切れも落ちにくいです
- ワイヤーブラシを目詰まり取りに使う事は厳禁、切れが悪くなります。
保管
- この品は比較的錆には強い素材で作られていますが、湿度の高い作業場などでは木工ヤスリも錆が起こりやすくなりますので、保管する場所は居室と同等の屋内が好ましくなります。
- 湿度の高い場所での保管は密閉できる食品パックなどが適しており、その中に除湿剤などを入れるとパック内の湿度を下げますので錆が起こり難くなり保管に適した状態になります。
- 保管前には、全体に軽く油を塗ると更に良いでしょう、木工ヤスリにシリコンオイルスプレーを直接吹きかけるのではなく、布に吹き付けてから、その布で拭いて保管すると良いでしょう。その時は、溝の中に油が溜まるぐらい多く塗らないようにします。保管後に溝に油が溜まって固まったならば、ラッカーシンナーなどでふき取ったり、ブラシで除去してください。