大工道具のハタガネ
このページで販売するハタガネは国産品で高精度、耐久性が有り私の家具工房で使用して信頼できる品です。
各種、各サイズ在庫して販売しており、ご注文お待ちしています。
ハタガネは木工作業において材料を締め付ける大工道具で、接着時の固定や同じ位置に印しを付ける時に必要です。
板剥ぎにはFクランプではなく、ハタガネ(端金)を必ず使用します。Fクランプでは板を押さえられずはじけます。
真鍮(シンチュウ)ハタガネ
デスクトップ木工、建具組子の抱き合わせでのケガキ 材質は真鍮製ですので、片側から強い締め込みでは、竿が曲がったりします。その場合、竿を手で曲げて戻してください。
竿断面寸法 5mm×5mm
有効サイズは下記表記より25mm短い
- 180mm 630円 在庫有
- 300mm 810円 在庫有
シルバーメッキハタガネ
- ハタガネの中では一番多目的に使用するクラス 、本数を揃えられる事をお勧めします。
- 小型家具の組み立てや養生に最適、棚板のイモ接ぎや面縁貼り、建具框のケガキに適します。
- ハタガネ主体は硬鋼で支桿及び遊動金具は特殊合金製、ハタガネ本体自身は復元性が有ります。
- シルバーメッキなので汚れや接着材の付着も落ちやすい。
竿断面寸法=8mm×8mm 有効寸法は下記表記より10mm長い
竿断面寸法=16mm×6mm 有効寸法は下記表記より20mm長い
- 連動金具付 600mm 2850円 在庫有
- 連動金具付 900mm 3600円 在庫有
Lハンドルハタガネ
- 家具のハタガネでの加圧組み立てにも有効(玄翁での瞬間的な圧力で接着剤が逃げきれません)。
- サネ入、板剥ぎはこれ以上の種類が望ましい。
- L型ハンドルなので締め込みが楽、合金製の復元力の強い鋼材を使用で耐久力のある品です。
- 全体はメッキ処理されていて、汚れても剥がしやすく、加工材と接触しても錆で汚れません。
顎の深さ55o 竿断面寸法20o×10o 有効寸法は下記表記より40mm長い。
- 1050mm 8950円 在庫有2本
- 1200mm 9500円 在庫有2本
- これより長いサイズはお問い合わせください
ハタガネの使い方
ハタガネは裏表や、反対側両方からかけて使います。
使う前
- あらかじめ、試し締めを行い、ネジ山は戻し、先顎は前もって位置を決めておきます。
- ハタガネの使用は接着剤を使う事も多く時間との勝負ともいえます。
- 使用法の段取りを十分に頭の中に入れておきましょう。
ハタガネのメンテナンス
- 普段は汚れを落とし竿の動きをスムーズにしておきます。スムーズに動かない時は竿の変形などが考えられます。例えばハタガネを乱暴に投げる使い方をして、竿の角が潰れたり出っ張ったりして、ひっかるような場合は、その部分をヤスリで削ってスムーズに動くようにしておきます。
- ネジ山は油が切れない程度軽く注油しておきましょう。
- ハタガネは基本的に両側から締めます、使い方が悪いと竿が反ったりします、反った場合は、竿の両端に木片を置き様子を見ながら、真ん中付近を押さえて戻します。
使い方が分かるDVD
- 店主のハタガネの使い方がが座卓の制作DVDで製作の各所で紹介されています。
- ご購入時プレゼントコーナーから選択下さい。
- 板剥ぎ、組立後の加圧養生、蟻桟の蟻溝へハタガネを使って送り込む様子などの使用法。
竿の締め付けのくぼみ
- 竿上面に遊動アゴの固定ネジが収まるくぼみがあります、竿手前付近にはありませんので短い物を固定する場合はご自分でドリルなどで加工してください。
- この事は他社製品でも同じです。
有効60センチクラスのハタガネ
- 棚板などの板矧ぎにこの60cmクラスのハタガネを多用しています。
- 45クラスでも良いが、巾が45センチを超える事も多々あり、45クラスよりも、60クラスを多く揃えるのが良いと思います、短ければどうにもなりません。
- 一枚の板矧ぎに、ハタガネは最低6本必要です、矧ぎ目をぴったりに仕上げておけば、接着時間は数時間でも問題ありません。
- 接着剤が乾燥したら外して次の板矧ぎに移れますので作業性を考え適度な数を揃えます。
- どちらにせよこのクラスのハタガネが数多く必要です、60センチクラスなら小形の家具の組立にも多様出来ます。
- 家具の採算を考えると小形の家具なら同じ品を数台づつ作らなければならず、60cmクラスのハタガネは間違いなく多様しなければなりません。
45センチクラスのハタガネ
- この45センチクラスのハタガネは小物の組立に向きます。
- やはり60センチクラスと同じで木工品で利益を出すことを考えれば小さくなるほど数を作らなければならず、必然的に小さいクラスになるとハタガネも数が必要です。
- 小さい方が価格も下がりますので45センチクラスは数は揃えやすいと思います。
- 小物を掛けるにも都合が良いです組み立て後の置き場に困る事もあります、数がおおくなれば、はて?組み立てたはいいが、どこで養生するか、、、、狭い工房なら尚更そう思われるでしょう。
- 当工房では、高い所にハタガネを締め付けてそこへ吊るしています、進む工程ごとに吊るしますので、作業性も良くなり、したがって製作スピードがあがり完成まで時間短縮ができます。
- 又、着色など塗装時の乾燥させるために、ハタガネにかけておくと場所をとりません。
ハタガネで引き出し組立
- ハタガネは引き出しの組み立て時に下錐で穴を開ける時やビスを締め付ける時などにも威力を発揮。組み手に屑が挟まると密着しにくくしっかりした引き出しになりません。
- 接着剤を付けてハタガネで軽く締めて下穴を開けると、接着剤によりズレもなく屑も入り込まず良い引き出しを組み立てられます。この時、側面の板には組み立てる前に下穴は掘っておきます。
- 又、引き出し組み立て後、接着材が固まるまではハタガネを外さず締たまま養生すると、引き出しの包み打ち継ぎの場合、薄くなった引き出しの前板も反りません。
- 引き出しの組立には必ず、前板の全部にハタガネの締めた跡が付かないように当て板を必ず致します。45サイズ、60サイズを使います
額縁の組立
- 額縁など45度留め加工の組み立て時に、四方から締め付けるにはハタガネを4本使用する。
- 留め加工を固定する専用の工具もあるがハタガネで充分
- 当、家具工房花みずきでは、60サイズのハタガネがかなりあるので組み立て数が多くても対応できる。
- 小物は数多く作らないと採算が合いませんのでやはり数が必要です。
- ハタガネは余裕が出来た時、少しづつ買い足す事をお奨めします。
組み手の接着にも
- このような組み手の接着には巾方向と共に縦方向の圧着も必要なります、そうしないとコグチ同士の接着ではどうしても隙間が開きやすいのですので、長い部材の場合は長いハタガネが有効になります。
- 長いハタガネはしなりやすいので頑丈な物が必要です、また必然的に長いハタガネは丈夫なものになります。
- 又、この長いサイズのハタガネは組手の接着だけでなく、巾の広い円形テーブルの1.5メートル直径、1.6メートル直径などの板?ぎや1.8メートルクラスのカップボードの組み立てに使用しています。
- このタイプのハタガネには長めの頑丈なハンドルが付いていますので、回しやすく強い締め付けが出来ます。
- 軽くハタガネを締めて密着しない場合はどこかに無理があるのです。その場合に強く締め付けて密着していてもハタガネを外し、時間が経過すると組手などジワジワ開いてきます。そうならないように前もって組手の部分の無理がないか軽く締めて確認しておきます。
天板の板矧ぎ
- Lハンドルタイプはテーブル天板やチェスト天板など板矧ぎに使います。板幅が1.2メートルの場合、当て木などが必要になるので、サイズは135サイズが必要なります。
- ハタガネは板矧ぎする巾の一サイズより大きい物が必要になります。
- 上下から挟んでハタガネを使います、板が反っていても乾燥前なら締め方によって板の反りを元に戻せます。
- この画像のように定規となる角材を下に敷き込み反りを見ます、はみ出た接着剤が板矧ぎの材料に固着しないように、角材にはクラフトペーパー(紙のガムテープ)を貼っていますので乾燥後に綺麗に取れます。
- 板矧ぎでサネを入れる場合は大きめのハタガネを使い、サネ溝の中の接着剤を追い出します。この場合、サイズが小さいとなかなか接着材が逃げ出せないのです。
家具本体の組み立て
- 家具本体の組み立ては180センチ巾まではLハンドルタイプを使います。
- もし、ハタガネの長さが足らない場合は、Fクランプをかけて組手部分を引っ張ったり、下画像の締め方なども応急で対応できます。
- これは間に板を挟み込んでハタガネを一か所で3本を使います。
- まあ、家具の組立でこのような事は滅多にないのですが、応急として覚えておけば同じような事例の時に役に立つでしょう。
パイプクランプセット 販売済