台直し鉋の刃の抜き方

台直し鉋の刃はどうやって抜くのかという質問が時々あります。基本的にどの鉋の刃の抜き方も刃を出す場合、抜く場合とも刃の刺さった方向に台や頭を叩きます。

間違った抜き方が解説したページも見かけます、また、間違ったページを見た方が自分のSNSなどで解説して間違いが拡散している場合が多々あります。

正しい抜き方を覚えていないと、いつの間にか立鉋（台直し鉋）を痛める事になり寿命を短くしてしまします。

通常の抜き方

• 普通の鉋と同じように台の頭を叩かれる方がおられますが、通常この鉋の抜き方は刃の際を刺さった向こう側を交互に叩いて抜きます。
• この時無理に叩くと緩んだ時に刃が飛び出し、手を怪我したりして危険ですから緩んできたら叩く力を控えたり、左手での指で押さえたりします。

硬い時の抜き方

• 立鉋（台直し鉋）時間が経ち使っているうちに少し刃の仕込み加減が緩むため、仕込みは最初は硬めにします。
• 硬い仕込みでは通常の抜き方では抜けにくく、叩きすぎると台の上端が凹んでしまい見苦しくもなってきます。
• 硬い抜き方は下記画像の様な刃の抜き方をします。作業台の角などに裏返して台の角を叩いて抜くのです。
• この時は左手で台鉋の刃を受けるようにして刃を抜きます。
• 硬い時の抜き方は南京鉋の抜き方に似ています。

大工道具の曼陀羅屋について

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