寸4〜寸8用の白樫鉋台粗材の価格
寸4〜寸8の長さ9寸5分に仕上がる材、厚みは一般的な鉋の厚みの寸2(36mm)ぐらいに削り上がりが可能な厚みがあります。
商品が届きましたら、直ぐに台打ちせずに、まずはその環境に慣らしてから鉋にしてください。白樫は急激な環境の変化で割れが起こりやすいのです。湿度が低い所から高いところなら問題有りませんが、湿度が低い所に移すと割れやすいです。エアコンの吹き出し口も要注意です。日に当たらず高温にならず風に当たらない場所で新聞紙に包んだり、粗材をビニール袋から出してダンボール箱にいれたままで放置して時期を見て鉋の台打ちに進みます。ケガキ、荒掘り、押さえ溝を挽き、鉋刃を差して8分差しにする各工程で、白樫材をその環境に慣らす工程を持たせると、作業中に割れずに、そして緩みにくい鉋に仕上がります。
コグチ割れがないか粗材を薄く切ってテストをしています。指に力を入れてしならずに割れるようであれば、そこに割れが入っていると言う事です。 このテストを行ってから鉋用の粗材として商品掲載をしています。又、長さが長い場合にカットした時、含水率の高い内部が急に外部にさらされるため割れ易くなりますので、再度環境に慣らすなど十分な配慮をしてから鉋のケガキを行ってください。
樫材の乾燥は難しく、原木を切り倒す時期、製材の時期を間違えると、直ぐに割れが進み使い物にならなくなります。特に製材した直ぐには急激な環境の変化でパチパチと音を立てて割れる事もあります。下記は当店の鉋用樫材の在庫品です。製材所で1年以上乾燥して、割れていない物を仕入れています。その後、ここでゆっくり乾燥して、お客様の元へ発送しています。当店では超音波タイプの内部まで計測できる含水系で水分を測定しています。
通常樫材の乾燥は、1寸角1年と言いますが。樫材の断面から言うと4年は必要で、当店ではさらに長い、5年以上を目安に販売しています。5年以上の乾燥で、内部含水率が20パーセントほどになります。それより以下にに乾燥させるには倉庫での自然乾燥が難しくなるのが樫材です。10パーセント台に落とすには空調の管理された部屋で行い、、木作り、荒堀へと進まないと乾燥は進みません。
鉋として粗材の加工を進めるに時に一番注意するべきことは、各工程を進めるごとに、少し時間をおいて樫の水分調整をしてから次の工程に移るべきです。 倉庫の中の湿度計を見ながら、乾燥が進み過ぎる場合は、扉を閉めて、梅雨の時期などには倉庫を締め切って含水率が上がり難いように管理しています。
赤樫の本場は南九州や四国の南が有名で九州では都の都の城に集積されます。白樫よりも硬く粘りがあり重い台で、時間が経つと褐色の台に変わっていきます
現在赤樫は、ほとんど伐採される事が無くなり、本場の都城でも鉋台用に製材が無いほどです。赤樫は乾燥する時に割れが起こりやすく歩留まりが多く出ますのでその分が価格に跳ね返ってきます。
赤樫の鉋台が値段が高いのはそのためです。私も何本か鉋台用に製材してもらった事があります、特に初期の乾燥には充分注意しなければならず、直ぐに割れが入ってしまうほどです。白樫よりも乾燥に時間がかかり、1寸角一年と言いますから、鉋台なら三年で良いはずですが、赤樫ですと、三年では短くあと二三年は必要に思います。
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