(たちもりさく しらかき)精密な作業をする時に、罫書きに使う白柿(しらかき)は無くてはならない大工道具です。
この刀守の白柿は墨流し模様の積層鋼(ダマスカスとも言う)の地金を使った青紙の白柿です。
私や私の父は後ろの部分を少し折り曲げ持ち上げやすくしています。平たい道具なので指で持つ時に持ち上げ難いのです。
白柿(しらかき)、白引(しろひき)、白書とも言い、地方や産地によって呼び方も少し違います。
桐箱付 長さ17センチ、巾15ミリ。手作りの品ですから、若干の寸法の違いがあります、模様もそれぞれ違った模様が出ています。
裏は黒裏で裏透きはかなり長く入っていますので、短くなっても使える一生物の大工道具です。下の方に刀守の刻印が入っています。
地金も積層の縞模が幾重にも重なり現れています。表面の模様には触ってわかる凹凸模様の墨流し模様が浮き出ています。艶の無い黒と光る銀色のコントラストが綺麗です。積層の地金は滑り止めにもなり、汗で必要以上に力を入れて持つことはありません。
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