曼陀羅屋の槍鉋の中では標準的なサイズの作りで、人目見れば内橋圭介作であると判るオリジナルなデザインと仕上げ具合。
作るごとに使いやすいように改良が加えられ完成の域になったと言える。前回のものより、刃の巾がやや広くなって、槍鉋としての寿命がながくなっている。
同氏は三木の若手の鉋鍛冶でもあり、その作りは小さい作品でも丁寧な作りがなされ人気が高い鉋鍛冶。鉋、小鉋から、白柿、小刀など作る作品の種類は多く、その鍛冶屋が作る槍鉋は丁寧な作りと切れ味が推察されます
穂の長さは、13.センチ、幅4.5センチ、コミの長さは27センチほどです。
平面の砥石で研げるように鎬面が仕上げられています。
槍鉋の裏は糸裏で少なめですが、裏は砥石に乗せて軽く研ぐだけで直ぐにつきますので、台鉋と違い裏押しが面倒な事はありません。
大事な事は砥石の平面をきちんと出しておく事で、それは中砥石、仕上げ砥石でも同じです。
裏押しに荒砥石は決して使わないで下さい、荒い傷を落とすのに裏をかなり研がなければならず、削る時材料への食い込みが悪くなりますし、仕上がった艶が良くありません。
柄付き画像
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