自由各面鉋と外見的に同じなのが猿棒面鉋です。自由各面が45度に対し猿棒はそれよりも角度が起きていて、急勾配になります。
使用される加工では、建築なら格天井の天井の竿の面取りや建具の桟などの面取りです。
面が比較的小さければ45度でも良いのですが、面の幅がが大きくなれば見た感じの締まりがなく、45度ではベタっとした感じに見えてしまいます。一方、猿棒面は急勾配ですので全体的に締まった仕上がりです。
猿棒面の角度を調べましたが30度-60度の表記もあれば、他の表記がもあります。
当店の角度は約36度-54度です。これを角度の定義がない日本建築の対比に当てると10対0.65です。
つまり見付け側から0.65に対し見込み側から10です。
私が建具職をしていた頃も上記の角度ぐらいでした。機械のセッティングの時に30度もしくは60度にセットした覚えはありません。
猿棒面鉋、刀守作の販売価格
面鉋は狭い部分に高い圧力がかかります、又、大福回数も多く摩耗しやすいため、台の頭側、台尻側とも真鍮が全面に張り付けてあります。
使用の時合わせてお使い下さい
Copyright (C)1999〜 大工道具の曼陀羅屋
All rights Reserved