千代鶴貞秀は大工道具の世界に引き込まれると直ぐに千代鶴の名前に当たります。初代千代鶴是秀は卓越した技術で世の中に銘品を生み出した名人。
その初代是秀から貞秀の名を受け、播州三木の地で鉋鍛冶として鉋を中心に大工道具を作り、現在は三代目を弟子であった森田直樹氏が三代目を襲名。
古典的手法の炭による火造りと焼き入れをし、変わる事のない手法で伝統を受け継いでいる鉋。
現在は小野市と三木に工房を持ち、画像の三木の工房には鉋を叩くスプリングハンマーは無く主に仕上げの工程を行い、研ぎや銘入れなども行います。
播州の千代鶴貞秀氏の作、襲名後に作られた新しい品で霽月は小鉋の専用の名前
動画は令和元年秋に三木の工房を訪ねた時の風景、三代目貞秀氏の製作風景、炭で炉を沸かし温度を上げている様子で、暗くて見えないが左足で鞴(フイゴ)を操り炉に空気を送り込んでいる。炭が弾けて火の粉が舞っている。どの鍛冶屋でも同じですが、皆さんが思うほど鉋を作る炉は大きくありません。
温度の加減は赤らめた鉋の刃の色で判断します、鋼によって温度が違い、時間、天候によって明るさが変わらぬように、全体を暗くして同じ条件で作業をしています。
画像は焼き鈍し前の最後の炉に入れて形作る火造りの工程。赤く温められた鉋刃は叩かれても鉄の響く音はしません。
火造りによって硬くなった金属組織を軟化させ、内部応力を取り去る工程、箱の中には藁(わら灰が入れてあり、この中に入れて温度を一定に保ち焼き鈍しを行います。
又、この焼きなましにより、ハンマーで叩かれ一度硬くなった地金も柔らかさが戻ってくる、貞秀士の作る鉋も、わら灰による伝統的な焼きなましが施されている。
初代千代鶴是秀から貞秀の銘を与えられた時の免状で、是秀自身も三木を訪れ貞秀氏と交流していたそうです。
私も実物を見せて頂きましたが、金箔が周りに施された色紙に千代鶴貞秀を名乗る事を記されていた立派な免状でした。
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