鉋、削ろう会
平成9年に生まれた削ろう会も令和5年秋で大会39回を迎えます。最初は薄削りを遊び心で競う削ろう会も現在では薄削りを競い合い、大工道具を扱う方の学びの場、交流の場へと発展したと思います。
今でも最初の趣旨と変わらず、いかに鉋屑を薄く綺麗に出すかと言う薄削りに変わりなく、毎回多くの参加者で会場はにぎわっています。数値的には2ミクロンの限界に数値も見ることが出来、最終的には薄く削れているのに計測器は0を示すだろうと言われています。
会場で話しかければ多くの方と友人にもなれます、技術向上、情報交換も盛んに行われています。あなたもぜひ、削ろう会に参加して見ませんか?? 見学は自由で上記情報交換などは参加せずとも行えます。
私と削ろう会
私と削ろう会の出会いは、は現在大工道具屋を営んでいますが、
「削ろう会」とは
- 削ろう会が誕生して20年です。全国大会は年一回どこかで開催されます。ミニ削ろう会も各地域、独自で開催されています。この会は台鉋を使って、出来るだけ薄く、出来るだけ幅広く、出来るだけ長い、鉋屑を出そうという探求心から生まれました。
- 削ろう会と聞けば敷居が高くなっている方もいますが、削ってしまえば皆、仲間。気兼ねなく言葉を交わせる仲になります。年配の方も若い方も多くの技を持ち、太古から受け継がれた日本の木の文化を守り、その技を高度に習得して次代に伝えようとする、技術習得の場に大いに貢献しています。
- 誕生して20年になりますが、国内で職人が減る中で会員数の維持ができています。薄削り参加者は1000円〜2000円で参加でき、見学や講習会を見る事は無料で、営利団体とは違います。
大会を開催する意義
- その地域で開催する事により、参加、見学者、行政、マスコミへと、日本の木材の良さ、大工建築の高い技術を持った多くの職人がいる事を知ります。
- そして、これから家を建てようとする方には、日本の在来工法、木材への関心を高め、将来施主となる方の関心を高めます。
- 将来的な後継者の育成にもつながり、将来大工になりたいと思う人も必ず出てきます。そのための子供たちの関心を引くイベントも用意し、削りに参加しない家族でも楽しめる大会で、次世代の職人開拓の場です。
- 参加するうちに友人もでき、交流も盛んになり、就職へとつながっています。鉋での薄削り、手斧、鉞、槍鉋、そんな道具の使い手を実際に見ていると、職人が職人として自分を誇れる場です。
- 大会でのつながりは、各地のミニ削ろう会へとつながり、継続して職人の更なる技術の向上につながっていきます。
次回の全国大会
- 主催 福岡県筑後地方建築技術者組合青年部
- 会場 福岡県立久留米高等技術専門学校
- 福岡県久留米市合川町1786-2
- 次回、2024年 10月20日
削ろう会で使う鉋
初めて参加するなら、削ろう会で歴代の優勝者が使う鉋でなくても、10ミクロンを切る数値は達成できます。
使う鉋の鋼はこだわらなくても大丈夫、普通に切れていればそれなりの数値は出るはずです。
大事なのは基本的な研ぎや台直しです。特に刃先の角度が浅い場合、いくら研いでも切れません。
材料(木材)
以前は材料(木材)の種類に決まりはありませんでしたので、削りやすい米ヒバなどが主に使われていましたが、現在は国産材に限られていますので、檜が使われています。
良い材料を選ぶことは削ろう会では大事な要素で、厚みなどの寸法も数値を延ばす要素です。
又、養生などの保護も良い結果を出すためには必要です。
削り方
削ろう会全国大会
年1回の全国大会では二日に渡り講習、実演や薄削りが行われます。又、鉋鍛冶、鋸目立てなど多くの大工道具職人のブースが設けられそれらの販売を行われています。
- 平成24年11月10日(土)〜11日(日)
- 宇和島市総合体育館 (大競技場ほか、1Fエントランスホール)
- 愛媛県宇和島市弁天町2丁目1-27
- 問合せ、宇和島市商工観光課
- 広島県で平成22年9月18日、19日に行われる全国大会の案内です。
- 久々の西日本での削ろう会、西日本の方、よい機会ですので、お出かけ、ご参加下さい。
- 第八回に続き二回目の大会。大工道具の町だけあって、実演も多く実際指導も受ける事が出来て勉強になる大会でした。
- この大会で私は久しぶりに鉋削りの方に参加し、薄削りを一日中楽しみました。
- 東京で行われた削ろう会、会場は幕張の高度ポリテクセンターでした。
- この大会で私は大工道具の展示の方にいましたので、削りは行いませんでした。
九州のミニ削ろう会
- 現在は行われていません。
- 久留米の方で福岡は行われています、参加者も多くにぎわっています。
- 乾燥した季節ですので薄削りは毎回数値は皆さん伸び悩んでいます。
- 現在は行われていません。
- 湿度も上がった時期で良い記録の出やすい会場です。
- 参加者も多く活気があります。高速道路のインター近くで交通アクセスも良いところです。
- 会場には超仕上げ鉋盤もあり、削り材の表面の通りが悪くなったら削り直せます。
- 現在は行われていません。
- 前日の夜は近くの居酒屋で懇親会もあり、仲間内で鉋の話や、大工道具の話しや仕事の話など話題豊富に話しています。