鉋 台を直す時は立鉋を使いますが、刃がスクレイパーのように垂直に立っているため切れ味が持続しせず効率が悪くなります。
そこで専用の横擦で使う台直鉋が効率が良いのです、最終仕上げは立鉋を使うとして、その前の段階は小鉋を横擦りして削ると効率よく下端を作って行く事が出来ます。硬い木は横に削ると意外と軽く削れるのです。
鉋台を作る専門職も同じ横擦の台直鉋を多用します、自分も何度が作って使い心地を探り、42cmぐらいのサイズが一番良いと思います。
もっと広い幅が良いと思われがちですが、台の動きが大きくなり管理に手間がかかりますが、このサイズなら使い勝手が良く、管理がし易いのです。普通の立鉋も広いサイズが無いのは同じ理由です。
使用する時は台に対して直角に持って使います、ささくれも気にならない程度です、わずかにイスカに持って引くとささくれもも更に少なくなります。
台直しは私はガラスサンドぺーぱーを貼った上でで立鉋を数往復して、あとは鑿を立ててスクレイパーのようにして間を軽く透き取るだけ、意外と直しは簡単です。
注意点はサンドペーパーの粒子が台下端に刺さっている場合があり刃を痛めます。
長台と同じ4点付きにしますが透き取りは極力少なくします。
直す鉋の巾10センチほどで台の長手方向に往復して削るのです、立鉋の透き取り部分が多いと理論的にもグラグラしやすいのです。
立鉋の下端刃先の角まで大きく面取りするか角まで段欠きします。
面の大きさは、鉋刃の切削巾ギリギリまでです。刃は、あらかじめ台の刃口巾より狭く耳を落としておきます。
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