ガラスとサンドペーパーを使う場合
- 10ミリ厚の硝子はたわみに強く、焼結ダイヤモンド砥石の修正に向いています。サンドペーパーと併用し効率的に平面修正が可能です。
- 800番以下なら＃180などのサンドペーパーをご使用下さい。
- ＃180サンドペーパーは耐水性ではありませんが、修正に使うぐらいなら水で溶けたりしません。又、再使用が可能です。
- 修正に使用するガラスとサンドペーパーはこちらをご使用下さい。 → 鉋下端調整ガラス
- 1000番以上は、耐水ペーパー＃320などをご使用下さい。修正面に擦り傷を残しません。
- 擦った後は粒度の高い名倉で荒れてざらついた表面を整えると良いでしょう。
3000番の平面を直しています。青い砥石の表面が削れて青い砥汁が出ていますので、高いところが削れているのが分かります。ガラスは硬く平面精度が高いので、高いところだけ効率的に下ろして行きます。
準備
サンドペーパー
- サンドペーパーはロールタイプで、裏側に糊が付いているもので、粒度が＃180を使います。
- 全面に糊が付いていて、ガラスに完全に密着します。
- 糊付のサンドペーパーは無い時は、糊の付いていないサンドペーパーを使い、両面テープを全体に貼、ガラスに貼り付けます。
- サンドペーパーは耐水ではありませんが、焼結ダイヤモンドの修正なら水を使って直しても問題ありません。
- 粒度の高い焼結ダイヤモンドの平面修正には、サンドペーパーの粒度を上げる必要があります。
- 砥石の粒度が＃6000や＃8000番なら、耐水ペーパーの＃320ぐらいが良いかもしれません。好みもありますので、その他の粒度のペーパーも試してください。
ガラス
- 厚みは10ミリぐらいが良いと思います。薄いと割れたり、押さえると凹んだりします。
- 長さは長めが良いでしょう、30センチから36センチぐらいです。決まりはありません。
- ガラスの幅は砥石より少し広くします。
修正作業
- 水が飛び散るので研ぎ場などで作業を行います。
- 適当に水をかけます。
- 動かし方は前後だけです。
円に動かしてはいけない
- もし、円のように動かすと焼結ダイヤモンドの表面がドームのようになります。
- もし、ドームのようになったら、小さい砥石で高い部分だけ研いで低くします。
表面が荒れた場合
- 粒度＃180番のサンドペーパーは、修正した砥石表面に筋が入ります。粒度＃800以下ならこの筋も問題ありません。
- ＃3000番以上の焼結ダイヤモンド砥石は、この筋が現れたままなら、良い研ぎができませんので、耐水ペーパーの＃320などが良いでしょう。 その後に名倉砥石、小さい＃1000番ぐらいの砥石など、ドレッサーとなる砥石で表面を適度に研いでください。
